性懲りもなく尺治−磐船の道


2019/2/18
2019/2/24


性懲りもなく、尺治から磐船への古道を探しに行っています。
結論は、道は無い! 途中、道跡らしいトラバース道を見つけましたが、杣道の延長と思われました。そこにある谷は結構峻険で、トラバース道が続いているとは思えなかったからです。その代わり、尾根道はしっかり残っていて、磐船に行くにも山越えで行ったのではないかと。
しかし、予想したエリアにはケモノ道がしっかりついていて、崖の上のへつり道(関電道)より安全に通ることができました。そこで、もうひとつの結論は 「ケモノは偉い!」


◆大崩落のある谷で見つけた滝


























 ■コースタイム

12:59 滝ヶ広
13:02 谷入り口
13:07 谷分岐1(左股)
13:13 谷分岐2(左股)
13:15 谷分岐3(右股)
13:18 岩の前■休憩 13:24
13:31 尾根稜線・ニセ峠、探索
13:50 獣道トラバース
13:57 見覚えのある主谷に降りる
14:00 峠A■休憩 14:10
14:15 次の尾根
14:25 シダの尾根(修正D点)
14:28 トラバース道発見■休憩 14:37
14:40 谷に降りる、上流探索
14:49 次の小尾根に登る
14:54 次の尾根、深掘れ道
15:00 尾根途中■休憩 15:12
15:14 関電道合流
15:18 グリーン直下、峠手前のガレ
15:33 頂上■休憩 15:43
15:55 国道着地
16:00 ピトンの小屋■休憩 16:10
16:47 私市スポレク

11.2km/5時間15分(自宅から、内休憩約1時間)

■マップ

2019/2/18:谷筋から入る
2019/2/24:尾根筋から入る
 






■機材

カメラ:リコーCX-3
スマホ:UrbanoProgresso(GPS、山旅ロガー用)、ASUS Zunfon3Max(地図ロイド用)

1.ニセ峠に迷わされる

12:09に家をでて、やっと滝ヶ広(12:59)
13:02、関電道の火の用心札の西の谷から入ってみる。
 13:07、ひとつ目の谷は左股へ。谷は結構荒れていて歩きにくい。前回歩いたのは2013/1/24ですが、こんなには荒れていなかった。

13:13、2番めの谷分岐は左俣に入りましたが、これが問題だったのが後でわかります。 地理院地図(後述)を見るとどうしても左股が主谷かと思うでしょう。

 13:18、あれ、おかしいな。こんな岩はなかったぞ。とりあえずここで休憩6分。上の岩が今にも落ちそうだったので、急いで右の尾根に逃げる。




13:31、尾根を歩いてすぐに峠に達しましたが、どうも様子が違う。










  念の為に尾根の北端まで行ってみましたが、尾根はスパっと切れ落ちていて、谷が横切っていました。








  どうも主谷だと思っていた谷は実は支谷で、主谷はこの地図の左上、落葉樹記号のある谷が目の前の谷だったのです。その谷が峠まで伸びてきている。峠に戻ってカンニングすると、現在地は小さな尾根の突起でした。ニセ峠で、ここから尾根が伸び出しているとは!こんな微地形読めるかい!
◆地理院地図(地図ロイドから)

   帰宅して、山旅ロガーのログとGoogleMapを照らし合わせると、ニセ峠から尾根が伸びていること、主谷はさっきの2番めの谷分岐で左俣に入り、さらに右俣に入って峠に来ているのでした。紫のラインが歩いた谷です。
前回は迷うことなく谷通しで峠Aに来ていました。多分、GoogleMapを事前に見ていたのでしょう。

ニセ峠からケモノ道に従って谷に降りると見覚えのあるドンツキに達しました(13:57)。

14:00、やっと目的の峠Aに来ました。ここまで1時間もかかった! 前回は30分で峠でした。

2.尾根通しのルート

   後日、尾根通しに歩いた記録も載せておきましょう。今となってはこのほうが歩きやすい。
 10:10、取付き。道は不明瞭ですが、誰かが(ケモノか)歩いた踏み跡があります。

 コンター150付近
 尾根を登り切ると平坦な道












10:41、ca.160ピーク


 







10:50、峠A着

峠から南の谷を覗いてみると、かなり荒れています。荒れてさえいなければ、道があってもよさそうに感じます。






休憩しながら、次の尾根を見る。さて、道があるのかどうか?










3.立派なケモノ道

 峠Aの東側を見ると、踏み跡があります。ケモノ道のようですが、東側の斜面を巻いて次の尾根に向かっています。これはラッキー。
※2/24も同じ所を歩いていますので、その時の写真を援用しています。タイムスタンプがずれますがご容赦。

道はだんだんはっきりしてきた。










14:11、左手に岩を見ながら・・・

実にうまい道つくり?快適に歩けます。










尾根にもならない小さな出っ張りを越して、さらに谷を越すと・・・

14:15、平たい尾根に登ります。
尾根の根本に移動しますと・・・・











またケモノ道が横切っていました。
緩やかな谷を渡っていると、少し下に岩が2個。もう一個は左手下にあります。
11:25、谷を渡り終えると、シダの尾根に上がります。上がった場所は送電線の真下あたりでした。
4.シダ尾根とそこに接続するトラバース道

2/24はそのシダ尾根を登って、前回の見た尾根のシダ台地を確認に行きました。















6,7分登ると以前通った石積みの場所に出ます。以前通ったところ。









南側にはca.190のピーク












これは以前見たシダの尾根先。前回はここで道を失ったと思い、石積みの上を歩いたのでした。

 そばに落ちていた古い一升瓶



左手(南側)の斜面は、ここからははっきり分かりませんが、以前その谷底に降りたとき見ると、ほとんど崖なので、降る道はありません。ケモノも降りない。






   さて、元に戻ります。その尾根にはスバラシイ道が続いていました。
 すぐに右手に分岐が現れ・・・白テープもあります。
 場所はコンター120あたり。










下から見ると はっきりした分岐で、あきらかに人工的で杣道のようです。










  2/24にはこの先を探索に行きました。
 小さな尾根を回っていきますと・・・・小さな谷に突き当たり・・・

人にとっては水場か? ケモノにとっても水場か?
 小さな谷を少し遡ると二股になっていて・・・
左股の先には大石が2つ見えました。なんや、さっきケモノ道をトラバース しているとき見た石や。
先程の峠Aから斜面をトラバースして、この谷を降りてくる道があったのかも知れません。





  元にもどって、シダ尾根を降ってみます。尾根道はすぐに急降下しジグザグに降ったかと思うと、ほとんど崖に突き当たり、南に谷に降りることになります。 
谷底 
尾根を見上げる
この谷の下流側は滝がありました。尾根はスパッと切れていて、道があるとは思えません。
とりあえず、ここで休憩。
この谷を遡って以前休憩したところに行ってみようとしましたが、結構大きな滝があって断念。


5.滝の谷から尾根の杣道を通って、鉄塔ピークへ

 滝の谷は降りられそうもないので尾根を登ることにします。上流の滝を見た後、降っていくと、いかにもここを通れというような踏み跡(ケモノ道)がありました(14:48)
登ってきた谷を覗いてみる。滝の前が写っていると思います。

立派な道が続いています。
右手、南側の尾根に登る踏み跡が見えたので、そちらに行ってみます。なお、この尾根(滝の板にのすぐ南の尾根)は後日登ります。







尾根を巻きながら登る

実に良い道が続いています。
尾根を乗り越して、南側に道がついていました。
深掘れの良い道です。この尾根には下から杣道がついていたのでしょう。尾根の下は天野川と磐船街道(旧道)が湾曲するところです。
日当たりの良いところで休憩しました。
南にある鉄塔ピークは目の前に見えます。当初の想定ではその手前の谷を登る道があるのではないかと思っていましたが、ここからわざわざ降らんでもええやんと・・・
関電道に合流
■2回め、2/24は滝の谷のすぐ南の尾根を登ってみました
このときは、シダ尾根のトラバース道から直接滝の谷に降りてみました。ケモノ道がありましたのでね。
ケモノはすごいなあとつくづく思う。
2回めは下の滝上の休憩場所からすぐ南の尾根に上がります。ここにもケモノ道がありました。

すぐ尾根に上がり、その先端まで行ってみました。谷向こうのヤッホーポイントから「ヤッホー」がよく聞こえます。
 星のブランコは見えませんが、そちらの方向を見ているのかと・・

以前、滝の谷の上部に降りて、ここを登ってきて尾根道に合流したのでした。
尾根道上方
そこから1分で関電道に合流しました。
 そのまま関電道を行くと、次の尾根道分岐を通り過ぎます。










最後の崩落現場

ゴルフ場のグリーンと鉄塔ピークの間に突き上げるこの谷には道があると思いましたが、結局未確認です。








鉄塔ピークで一休み。
 これで尺治・月輪滝から磐船への古道探索は終了します。はっきり古道と言えそうな踏み跡はありませんでしたが、立派なケモノ道が通じていて、それと尾根の杣道を組み合わせると、時間はかかるものの安全に通過できることが分かりました。

 参考まで、2回目のコースタイムを載せておきます。
■コースタイム 2019/2/24
10:04 滝ヶ広
10:10 尾根道取付
10:18 尾根上台地■休憩 10:30
10:35 コンター150肩
10:42 ca.160ピーク
10:50 峠A■休憩 10:58
11:01 第1尾根
11:09 谷に大石個を見る
11:15 小尾根
11:16 シダの尾根
11:23 シダ尾根を登り修正D点/石積み確認
11:30 シダ尾根トラバース道分岐■休憩 11:35
11:42 トラバース道探索、大石2個確認
11:50 滝の谷へ下降、滝確認
11:55 滝の谷、下の滝口■昼食、思案休憩 12:26
12:27 滝の谷南小尾根
12:38 コンター140、1/30に登ってきた地点合流
12:39 関電道
12:42 杣道合流
12:45 崩落現場
13:00 ca.190ピーク■休憩 13:09
13:15 国道着地
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13:25 ピトンの小屋、元岩内洞
13:52 やまびこ広場
14:00 鉄塔ピーク■休憩 14:30
14:32 大谷山
14:44 弁財天山
14:49 茨尾山
14:55 西茨尾山
14:58 北山師岳
15:20 星田山
15:30 皿谷山
15:35 東ぼって山
15:44 ぼって山
15:57 日高山尾根
16:00 国見嶺
16:06 西谷山
16:25 打上行者堂■休憩 16:37
16:45 JR 東寝屋川


13.4km/7間19分(自宅から、内休憩約107分)

 2日めは時間があったので、廃小松寺の北にある尾根を通って打上行者堂まで歩いてみたいと思います。

(続く)

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