忠からタラ坂(仮)を越えて養立?


2019/3/15

   上林・忠からタラ坂(一応、仮付き)を越えて養立へ降るということですが、以前、タラ坂の峠から忠に降りた事があって、やたら広い尾根だったので道型も分からず、かなり降った後で古道に合流したので、今度は登りで古道を忠実に辿ってみようという趣向です。さらに、養立に降る道があるのかどうか?
   一応、登りはかなり忠実に古道を辿りましたが、養立への降りがどうもはっきりしない。したがって峠越えの道は?付きにしかなりませんでした。
   しかし、忠からのだだっ広い尾根はいつ来ても圧巻です。美しい!


◆再びのタラ坂

 ■コースタイム


8:40 大宮(河牟奈備神社前)
8:50 忠
9:02 上林川の橋
9:31 標高点217、谷分岐■9分休憩 9:40
9:44 谷分岐、林道取付き
9:48 古道取付き
10:05 倒木回避の赤テープ
10:12 前回けもの道合流
10:17 平坦地■周辺探索、20分休憩 10:37
10:42 コンター440、池の見える平坦地
10:45 コンター450、露岩
10:49 コンター460、露岩
10:56 赤テープ、高台
11:00 平坦地
11:03 コンター520、破線路合流
11:16 タラ坂峠■19分昼食休憩 11:35
-----------------降り------------------
11:41 露岩下
12:00 尾根到達■探索 12:09
12:18 林道着地
12:22 尾根切通
12:25 尾根切通■10分休憩 12:35
12:49 林道着地■8分休憩 12:57
13:15 ゲート
13:27 養立BS
13:46 下粟野
14:25 上篠原■13分昼食2休憩 14:38
14:51 篠原
14:58 市場
15:27 R27合流
15:51 和知駅

19.1km/7時間15分(内、休憩約80分)

 ■マップ


明治26年測図(大正9年修正)の5万分の一陸測地図「綾部」から400×300pic以下縮小
 (スタンフォード大学提供:Stanford Digital Repository)

 

 

 

 

 

■参考文献


京都綾部の山々-上林東南の峠を歩く My Ayabeダイジェストフアイル
陸測地図:明治26年測図(大正9年修正)の5万分の一陸測地図「綾部」(スタンフォード大学提供:Stanford Digital Repository)

■機材


カメラ:リコーCX-3
スマホ:Urbano V03(GPS、山旅ロガー用)、ASUS Zenfon3Max(地図ロイド用)

1.2度目のタラ坂を登る


 本来は3/14に予定していたのですが、季節外れの雪(時々ありますが)で1日延期。今日は朝から霧でしたが、そう深くもなく、10時ころには晴れると見込んで、本日決行です。

8:50、大宮バス停から10分、忠の村が見えてきました。上林川の両側に集落が分散しています。霧も晴れてきて、青空が見えてきました。   

   山登りとは関係ないですが、上 林川に掛かる橋を渡って林道を少し入ったところに何かの私設の施設がありますが、動物避けのフェンスにこんなものが。アルミフォイルが入っていますが、動物避けに効果があるんだろうか?



9:31 標高点217の谷分岐で休憩、念の為クマ鈴も出して出発。
9:44、次の谷分岐のところで尾根に上がります。明治の陸測地図では、この谷を遡るようになっていて、350mあたりから尾根に登るようになっていますが、そこまで厳密にトレースしなくてもよいでしょう。今は林道が登っているはずです。

最初はその林道に入って・・・
すぐに林道を外れて古道に入ります。古道はここで植林か何かで途切れています。









9:46、ここから古道が始まります。古道というより旧林道でしょう。この上に植林帯があるからね。下に今の林道が見えています。
 広い谷を左手に見ながら登って行きます。実に良い道。
 10:01、コンター340あたりで折返しますが、この付近で旧道が合流していたのかもしれません。
 実にすばらしい。
 10:12、前回はこのあたりでケモノ道を降りてきて古道に合流したはずですが・・・はっきり覚えていない。
10:13、ここかな?コンター400付近です。











2.タラ坂古道を探索しながらゆったり登る


 10:16、平坦地に来ました。ここから未知の領域です。とりあえず休憩して周辺探索。

谷側にも緩斜面があるので道がないか見に行きましたが、それらしいものはなし。あったとしても、正面にある枝谷は結構深く、そこを突っ切るようなことはしないでしょう。
 10:37出発。道はいったん東に向いて登っていき、南東にターンします。(10:40、振り返りです)
 行く手は灌木に遮られていますが、道型ははっきりしています。
 ま、しかし、真東の斜面のほうが圧倒的に歩きやすそうですが・・・
 10:42、すぐに灌木は途切れ平坦地になりますが、左手には水溜りがあります。よく見るともっと左に水溜りが見えました。前回はその水溜りの向こう側を降っていたのでした。コンター440付近の平坦地でニアミスだったのだ。
 10:45、露岩。コンター550付近です。
10:46、 露岩を大巻にして登っている途中、振り向くと林の向こうに大きな水溜りがみえました。
東に向かって登るように道型が見えます。
10:48、再度南にターン。コンター510付近。ほぼ平坦な場所ですが、忠実に尾根心をジグザグに登るようです。
前回のGPSトラックと比較すると、このあたりで同じところを降っていたようです。この枯れ木に記憶はないですが・・・
10:50、また露岩。コンター520付近。
露岩の右手(南)を大巻するようです。











10:52、もうひとつ露岩

 よっぽど、この左手に行こうかと思いましたが・・・
10:56、右手から回り込んで露岩をやり過ごし、その上に行くと赤テープがありました。
ブッシュを抜けて下を見ると・・・このあたりルートがよくわからなくなっていますが、ジグザグしてここに上がってくるのか?
10:57、振り向いて登っていくとここにも赤テープ。どうやら順路のようです。
10:58、赤テープが続きます。ゆるい小さな谷を登るようです。 それにしてもこの赤テープの主はどういう人なんでしょう。かなり的確に陸測図のは線路をトレースしているように思います。
10:59、作業小屋でもあったような平坦地。人工的なもののように思います。
11:00、名残の雪を見ながら南側に登る。コンター500付近
11:03、もう少しで地理院地図の破線路に合流します。しかしこの地理院地図の破線路はどのような根拠で確定しているのでしょう。そいうい道があったのかどううか?
11:04、お、また南に回っていく。
11:04、いやいや左や。このあたりよく分からないですね。
11:06、赤テープがあります。このアセビの間を通り抜けて行きます。

11:07、赤テープは続く。コンター520付近、このあたりで地理院地図の破線路に出会っていますが、そんなサインはまったく分かりません。
11:09、北に向かっています。左手が谷側。そんな急な斜面でもないのに律儀にジグザグで登っていきます。

11:10、見覚えのある風景。ここでターンして、先に見える倒木を越えていくと峠になります。









11:13、倒木の前で振り返る。以前は右手の尾根というか「膨らみ」を基本に降りていったのでした。左手の「膨らみ」を降りてけば、明治の陸測地図にある破線路に沿って降りて行けることになったのでした。

11:15、峠着。
  多少迷いはありましたが、ほぼ陸測地図の破線路をトレースできました。一応満足。それにしても、この平地尾根?というか緩斜面の林と幅広の古道は何なんでしょうね。あまり大木がないことからみると、忠の人々の薪炭材採りの森だったと思えます。もしくは、シデ山のような茅場だったとか?季節柄花は見かけませんでしたが、ゆったり遊ぶには まことにすばらしい林でしした。
まとめ地図を挙げておきましょう。左側赤線が今回ルートです。

地理院地図にGPSトラックを記入(400×300pic以下に縮小)












峠周辺の山も名前もなさそうですが、すばらしい山容です。ここで昼食休憩。

3.養立への道は??


 休憩後、養立への道を探しながら降ります。
MyAyabeさんの 「京都綾部の山々-上林東南の峠を歩く My Ayabeダイジェストフアイル」(現在リンク切れ)によると、峠東にある小さな尾根に踏み跡があるということだったので、まずはそれを探します。
 言われてみると確かにあるある。
 11:35、出発。踏み跡を辿っていくと・・・・
11:40、あれあれ、尾根先で左に曲がって、北の谷に降りていきました。予想と違うので、間違いかな?

11:41、 道は(もはや道とは言えず、杣道の踏み跡ですが)谷でターンして、小尾根を巻いて南下します。MyAyabeさんのレポートに載っていたように露岩の下を通ります。これでよかったのか。
11:45、しかしまあ、道ではないですな。難儀なトラバース。
地図を確認すると、コンター520あたりの一番目の詰まったあたりを這いずり回っているようです。少し下には若干広くなった台地状の場所があり、そこに道があったのかも知れません。しかし、間伐材が散乱しています。




地理院地図から、400×300pic以下に縮小

























上を見ると、伐採帯より上に開けた斜面があり、そこに道があるのではなかろうか?下側よりも通りやすそうです。
峠から南西のP619の斜面を見た風景を思い出すと、植林帯のキワを通れそうです。

しかし、直登もしんどいし、引き返すつもりもなく、とにかく先に見える尾根に急ぎます。
12:00、尾根到着。すばらしい尾根です。これならいったんP619に登ってから南東の酒尾根を降ったほうが楽かもしれません。



荷物を置いて、尾根を少し上がってみました。右手の斜面、針葉樹帯との境界付近にスペースが有り、道とは確認できませんが、十分歩けそうです。


12:14、若干息を整えた後、尾根を降ります。すばらしい尾根道です。

12:18、10分ほど降ると林道に着地しました。
12:22、尾根の切通。コンター450付近です。この尾根も踏み跡がありましたが、尾根基部のコンターが詰まっていたので、ここは違うやろとて、次の尾根切通に移ります。
12:25、次の尾根切通です。










林道の左手には尾根から降りてくる踏み跡?(ケモノ道?)がありました。この尾根を降るのが正解なようです。








尾根の切通を見ながらしばし休憩










尾根を降ります。一応踏み跡はありました。

 12:37、右手、西側からくる道らしきものは何でしょう?
 12:39、時々ジグザグの道型が現れ、古道が通じていた気配はあります。

12:44、尾根の末端。垂直とは言わないが、ほとんど崖。滑り降りるしかありません。                        








12:48、沢分岐、林道着地。やれやれです。靴に入った土砂を落とします。

はたして、ここに道があったのか?あったとして、植林でもろともなくなったのか?
陸測地図を見ると、より奥の尾根に破線路があったように見えるし・・・


正面の尾根(降りてきた尾根の東)を見ると踏み跡がありましたし・・・

その尾根の少し上には歩きやすそうな斜面になっていましたし・・・
どうも養立に降る古道の確定は確認できませんでした。







峠直下のトラバース道も尾根の下り道もイマイチすっきりしませんが、ともかく休憩します。あたりはミツマタの群落でした。














4.和知は遠かった!


 現在、12:57。養立の和知行バスは確か13:00ころでした。到底無理。その次は16:02。和知まで歩いて、1本早い電車に乗れるかどうか?
12:27、養立バス停。30分前に出た後でした。ここでクマ鈴をしまう。
13:45、下粟野の手前、ミツマタの群落です。ミツマタといえば沢沿いに群落を作るはずですが、見たところ乾燥地と思うのですが、よく育っていますね。

下粟野の人型?
14:01、街道沿いのお地蔵さん。
14:25、上篠原まで来ました。お腹がすいてきたにで墓参道の脇で13分昼食2休憩。現在、14:30であと1時間で和知に行けるのか?
奥に見えるは三峠(みとけ)山。
14:51、篠原。車道歩きは飽きたので、旧道に入りました。
和知富士P675m
この山も登りたい。和知富士から長老さんへ。









14:52、美山からの道を合流したあと。旧道を歩いているんd車道は左下を走っています。由良川の発達した河岸段丘の上に村が成立しいています。のどか。この道は大昔に長老さんからの帰りに歩いたはずですが、記憶にはありません。
14:58、市場を通過。
15:24の電車はもう無理やな。










15:17、近道をして丸山の麓を歩いています。R27しか走っていないと、その上にこんな風景があるとは思わないでしょう。
この後、R27に合流してからガクッとスピードが落ちました。

  ようやく和知駅着、15:57。ゆっくり休憩、後始末をしましたが、なんとJR神戸線の人身事故で、しかも特急優先なので10分ほどの遅れでした。
瑞風が急に現れたのでカメラの準備も遅れ・・・
最後尾しか撮れませんでした。女性クルーが手を振ってくれます。

 養立への降りはルートがイマイチはっきりしないところもありましたが、とにかく峠越えはできました。まずは満足スべきかと。しかし、峠直下のルートだけでも再度確認したいとは思っています。

(一旦終わり)

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