胡麻峠から三国岳、若丹国境尾根を永谷坂に


2019/10/21

 大唐内から胡麻峠経由三国岳、そこを起点として若丹国境尾根を歩こう。まずは永谷坂まで。若丹国境も興味ないではないがあまりに遠すぎるので、綾部市境尾根歩きという意味のほうが大きい。
  さすがに綾部市西端から老富は遠い!地図を見ると三国岳だけならR175−舞鶴−与保呂のほうがよほど近いけれども、上林に降りたら帰りがねえ。

三国岳
 詳しくは、YAMAP

■大唐内  大唐内(おがらち)は市茅野とともに、綾部最奥の村といってもよいが、最奥の割には寂れたところがない。立派な蔵のある家もあり、それも崩れたりはしていない、美しいものだ。よほど裕福な土地だったと見える。 
 調べてみると(北山の峠(中)/金久昌業著から)、「大唐内からの胡麻峠道はおそらく古代から使われた道で、古くは日本海側から文化が伝わってきた道、さらに大唐内は奈良時代に薬師堂を中心に七堂伽藍が立ち並び、若狭、丹波、丹後からだけでなく、遠く越前、越後からの参拝者が絶えず参拝した」とあり、古代文化が栄えた村というのは山奥であっても、そう簡単には廃れないということだろう。
  さらに明治以後は、新舞鶴(今の東舞鶴)に軍港が出来て以来、京都の16師団と舞鶴鎮守府を結ぶ街道(新舞鶴街道)として指定され、洞峠ー草壁ー川原ー光野ー大唐内ー胡麻峠ー与保呂(または黒部)・・・と通じていたので、よほど人通りも多かったに違いない。 
■胡麻峠道  しかし、殷賑を極めた?新舞鶴街道も谷に入ると大荒れだった。コースタイム40分のところ倍ほどかかってしまった。近年の集中豪雨さらに間伐材の放置が原因のようだ。時間はかかるがピンクリボンがあるのでそれに従えば問題はないだろう。上流部になると道型もはっきりしてきて歩きやすくなった。 
 ■三国岳から若丹国境尾根  P545丸山の降り、P474南の赤ズレ以外は大部分が関電道、あるいは府県境の杭があるのでスムーズに歩けた。胡麻峠への谷道に比べたらまるでハイウエイのような。植林はあるものの大部分が落葉樹の二次林で紅葉・新緑の頃に再度歩いてみたい尾根だった。
  P545丸山の降りはともかく、その北側鞍部は落葉樹の疎林のほとんど平坦な場所で、のんびり過ごすにはもってこいの場所だった。当日は出発が遅れたので時間に追われて短時間の滞在で惜しいことをした。 
 今回は三国岳からの若丹国境尾根の降りを主目的にしていたので満足できるウォークだった。丸山周辺には他に見どころもあるので、再度行ってみるかな。 
参考サイト
https://satoyama.kyoto.jp/earth-science/geology-stone/columnar-joint
https://blog.goo.ne.jp/highdyaki/e/1312a8c2d66345daaf45016b9ad9e8a1 

■コースタイム
10:00 老富会館 
10:06 大唐内 
10:20 鳥谷分岐 
10:33 炭焼き跡、獣道失敗 
10:38 擦り降り渡渉■5分休憩 10:43 
10:47 谷分岐 
11:06 巻道■6分休憩 11:12 
11:38 (胡麻峠)■16分休憩 11:54 
12:18 三国岳■7分休憩 12:25 
12:47 鞍部■14分休憩 13:01 
13:09 P545 丸山■6分休憩 13:15 
13:29 (猪鼻峠)関電道・大唐内分岐 
13:43 (坪坂峠)関電道・林道分岐■4分休憩 13:47 
13:54 鉄塔分岐ピーク 
14:03 P474 
14:19 鉄塔から尾根に復帰 
14:43 市茅野分岐着地 
14:45 (永谷坂)峠地蔵 
14:52 市茅野分岐■8分休憩 15:00 
15:14 大唐内分岐・老富会館 
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10.1km/5時間14分(山旅ロガー読み、沿面距離、内休憩1時間8分) 

 ■機材 
カメラ:リコーCX-3 スマホ:Urbano V03(GPS、山旅ロガー用)、ASUS Zenfon3Max(地図ロイド用) 
■参考 北山の峠(中)舞鶴街道の峠/金久昌業

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